プリンタドライバをインストールする
Linuxでキヤノンプリンタ製品から印刷を行うためには、プリンタドライバのインストールが必要です。
インストールするファイルはお使いの環境によって異なります。
32-bit環境では、以下のファイルをインストールします。
cndrvcups-common-x.xx-x.i386.rpm:CUPSドライバ共通モジュール
cndrvcups-capt-x.xx-x.i386.rpm:CAPTプリンタドライバモジュール
64-bit環境では、以下のファイルをインストールします。
cndrvcups-common-x.xx-x.x86_64.rpm:CUPSドライバ共通モジュール
cndrvcups-capt-x.xx-x.x86_64.rpm:CAPTプリンタドライバモジュール
Debian 32-bit環境では、以下のファイルをインストールします。
cndrvcups-common_x.xx-x_i386.deb:CUPSドライバ共通モジュール
cndrvcups-capt_x.xx-x_i386.deb:CAPTプリンタドライバモジュール
Debian 64-bit環境では、以下のファイルをインストールします。
cndrvcups-common_x.xx-x_amd64.deb:CUPSドライバ共通モジュール
cndrvcups-capt_x.xx-x_amd64.deb:CAPTプリンタドライバモジュール
メモ
各モジュールのバージョンを「x.xx-x」と記載しています。
本プリンタドライバをインストールする前に、OS上へのCUPS導入および起動が必要です。
また、設定されているセキュリティに応じた各種サービスで、プリンタの追加と印刷が可能となっている必要があります。
本プリンタドライバはCAPTフィルタを使用するため、システム環境に応じたGhostscriptをアップデートインストールする必要があります。あらかじめ、お使いのシステム環境に応じGhostscriptモジュールを各OSディストリビュータのWebサイトより入手してください。
Version 1.01以降のCanon CAPT Printer Driver for Linuxがインストールされている場合は、既存のプリンタドライバをアンインストールせずにアップデートインストールすることができます。詳細は、「インストール」の「プリンタドライバを更新する」を参照してください。
お使いのプリンタドライバのバージョンの確認方法については、「付録」の「ドライババージョンの確認方法」を参照してください。
LBP-1210をパラレル接続でお使いになっている場合は、本プリンタドライバから印刷することはできません。
Version 2.20以降の共通ドライバモジュールは、Version 2.20以降のCAPTプリンタドライバとの組み合わせでの使用をサポートしています。
LBP9200C、LBP9100C、LBP7200CN、LBP6340、LBP6330、LBP6300、LBP5300、LBP5100、LBP5050N、LBP5000、LBP3500、LBP3310、LBP3300をネットワーク接続でお使いになる場合は、プリンタドライバをインストールする前にネットワークボードにIPアドレスを設定する必要があります。ネットワークボードへのIPアドレスの設定については「付録」の「ネットワークボードにIPアドレスを設定する」を参照してください。
1.
Linuxを起動して、rootでログインします。
$ su
2.
CUPSドライバ共通モジュールをインストールします。
rpmパッケージの場合
以下のようにコマンドを入力します。
# rpm -ivh [CUPSドライバ共通モジュールのファイル名]
debパッケージの場合
以下のようにコマンドを入力します。
# dpkg -i [CUPSドライバ共通モジュールのファイル名]
メモ
任意のディレクトリからrpmコマンドを実行する場合は、パスを指定するか、cdコマンドを使って、カレントディレクトリをrpmファイルがあるディレクトリにしておいてください。
rpmコマンドの詳細は、GNOME Terminalなどのターミナルソフトでman rpmと入力するか、以下のURLを参照してください。
3.
プリンタドライバモジュールをインストールします。
rpmパッケージの場合
以下のようにコマンドを入力します。
#rpm -ivh [CAPTプリンタドライバモジュールのファイル名]
debパッケージの場合
以下のようにコマンドを入力します。
# dpkg -i [CAPTプリンタドライバモジュールのファイル名]
4.
CUPSを再起動します。
rpmパッケージの場合
以下のようにコマンドを入力します。
# /etc/init.d/cups restart
debパッケージの場合
以下のようにコマンドを入力します。
# /etc/init.d/cupsys restart
メモ
CUPSを再起動する前に、lpadminコマンドによるプリンタの登録を行わないでください。
お使いのディストリビューションによっては、「debパッケージの場合」のコマンドが入力できないことがあります。この場合は「rpmパッケージの場合」のコマンドを入力してください。
お使いのOSによっては、上記のコマンドが無効であることがあります。その場合は以下のコマンドを使用してください。
# service cups restart
5.
プリントスプーラにプリンタ(PPD)を登録します。
以下のようにコマンドを入力します。
# /usr/sbin/lpadmin -p [プリンタ名] -m [PPDファイル名] -v ccp://localhost:59687 –E
例:LBP5000の名称をLBP5000として登録する
/usr/sbin/lpadmin -p LBP5000 -m CNCUPSLBP5000CAPTJ.ppd -v ccp://localhost:59687 –E
メモ
各プリンタに対応するPPDファイル名については、Readmeファイルを参照してください。
Fedora 19、Ubuntu 14.10をお使いの場合は、PPD ファイル指定オプションに”-m [PPDファイル名]”ではなく”-P [PPDファイルパス]”を指定してください。[PPDファイルパス]には、絶対パスまたは相対パスを指定します。
例:PPDファイルへの絶対パスを指定して、LBP5000の名称をLBP5000として登録する
# /usr/sbin/lpadmin -p LBP5000 -P /usr/share/cups/model/CNCUPSLBP5000CAPTJ.ppd -v ccp://localhost:59687 -E
6.
ccpdデーモンの設定ファイルにプリンタを登録します。
USB接続の場合
以下のようにコマンドを入力します。
# /usr/sbin/ccpdadmin -p [プリンタ名] -o [プリンタデバイスパス]
例:ccpdデーモンの設定ファイルにLBP5000を登録する
/usr/sbin/ccpdadmin -p LBP5000 -o /dev/usb/lp0
メモ
お使いのディストリビューションによっては、[プリンタデバイスパス]が「/dev/usblp*」となる場合があります。
USB接続プリンタが複数台同時に接続されている場合、電源を入れる順序などによっては、最初に登録した[プリンタデバイスパス]のポート番号が変化する場合があります。その場合、[プリンタデバイスパス]を再登録するか、プラグインまたは電源を入れる順序を調整してポート番号を合わせる必要があります。
ネットワーク接続の場合
以下のようにコマンドを入力します。
# /usr/sbin/ccpdadmin -p [プリンタ名] -o net:[IPアドレス]
例:ccpdデーモンの設定ファイルにLBP5000を登録する(IPアドレス:172.23.2.72)
/usr/sbin/ccpdadmin -p LBP5000 -o net:172.23.2.72
メモ
LAN環境が構築されていて、IPアドレスを設定している場合で、ステータスが表示できないときはCUPSのセキュリティ設定を行う必要があります。
/etc/cups/cupsd.confの以下の項目に、設定しているIPアドレスを追加し、CUPSを再起動してください。
<Location />
<Location /admin>
例:xxx.xxx.xxx.xxxというIPアドレスを追加
    :
<Location />
Order Deny,Allow
Deny From All
Allow From 127.0.0.1
Allow From XXX.XXX.XXX.XXX    ※この行に設定しているIPアドレスを追加してください。
</Location>
    :
<Location /admin>
    :
Order Deny,Allow
Deny From All
Allow From 127.0.0.1
Allow From XXX.XXX.XXX.XXX    ※この行に設定しているIPアドレスを追加してください。
    :
</Location>
ネットワークなどに関するセキュリティ設定については、「CUPS Software Administrators Manual」(http://www.cups.org/doc-1.1/sam.html)を参照してください。
7.
ccpdデーモンを起動します。
以下のようにコマンドを入力します。
# /etc/init.d/ccpd start
メモ
Linuxの起動時にccpdデーモンを自動的に起動するようにしておくと便利です。
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