アプリケーションの印刷メニューから、ファイルを印刷する方法について説明します。

アプリケーションの印刷メニューから指定できる印刷設定項目は、アプリケーションによって異なります。
指定できない設定項目については、lpoptionsコマンドやCUPSのWebインターフェースを使用してデフォルト値を変更することで指定可能です。

アプリケーションによっては、以下の印刷コマンドやPPDファイルの指定が必要なものがあります。印刷コマンドで指定できる印刷オプションの詳細は、「lprコマンド」を参照してください。

印刷コマンド

プリンター登録名が「IP4800」の場合

lpr -P IP4800

PPDファイル

/usr/share/cups/model/canonip4800.ppd

アプリケーションからの印刷では、以下のような印刷オプションの指定方法があります。

- PPDファイルを指定して、プリンターごとに設定可能な機能を選択する

- プリンター管理機能や、CUPSのWebインターフェースで指定したデフォルトの設定を使用する

指定方法はアプリケーションによって異なります。詳細については、各アプリケーションの説明書を参照してください。

アプリケーションからフチなし印刷を行う場合は、末尾に「(borderless)」がついたフチなし印刷用の用紙サイズを選択してください。
フチなし印刷がうまく出来ない場合は、CUPSのWebインターフェースを利用してデフォルトの用紙サイズをフチなしサイズに設定するか、lpoptionsコマンドを利用して用紙サイズにフチなしサイズを設定すると、印刷できる場合があります。

アプリケーションからの印刷で選択するプリンター名について

プリンターのリストには、プリンターを接続した際に自動で登録される「IP4800-series」という名称が表示されている場合がありますが、このプリンター名を選んだ場合は、正しく印刷が行えません。

必ず、インストール時に指定した「プリンター登録名」を選択して、印刷設定を行ってください。

 

以下に、OpenOffice.org Writerからの印刷設定の例を説明します。

OpenOffice.org Writerから印刷する(Fedora 12の場合)

OpenOffice.org Writerのドキュメントを開きます。

1. [ファイル]メニューから[印刷...]を選択します。

以下の[印刷]画面が表示されます。

 

[プリンタ]の[名前]で「IP4800」を選択し、[プロパティー...]をクリックします。

必ず、インストール時に指定した「プリンター登録名」を選択してください。

2. 用紙のサイズや印刷の向きを指定します。

 

[OK]をクリックすると、[印刷]画面に戻ります。

3. [印刷]画面の[OK]をクリックすると、印刷が開始されます。