二次転写電圧の調整
チャートの印刷
1.[チャートプリント]をクリックし、[すべて]または[設定されている電圧値の付近]を選択して、[プリント]をクリックします。
→チャートがプリントされます。
[すべて]を選択した場合のチャートの例
チャートの説明
(a) 二次転写電圧のレベルです。-20~0~+20の範囲です。印刷されるチャートによっては最小レベル(-20)より大きいレベルで始まり、最大レベル(+20)より小さいレベルで終わることがあります。「*」のある面がオモテ面で、「**」のある面がウラ面です。
(b) シアン100%・マゼンタ100%のカラーパッチです。二次転写電圧のレベルにより、発色が異なります。
(c) ブラック50%のパッチです。二次転写電圧のレベルにより、発色が異なります。
(d) ブラック100%のパッチです。二次転写電圧のレベルにより、発色が異なります。
[すべて]を選択した場合、カラーパッチは使用するプリンターの状態に応じた刻み幅のレベルでプリントされます。
[設定されている電圧値の付近]を選択した場合、プリンターに設定されている電圧値を基準とした範囲に1刻みのレベルでカラーパッチがプリントされます。
チャートを用いた、二次転写電圧値の探しかた
[すべて]を選択した場合
1.(b)のシアン・マゼンタのパッチを、「*」のある、オモテ面のマイナスの方から見始めます。
2. プラスの方へ順に見比べていき、パッチ内の濃度が均一になっている電圧値を控えます。(たとえば、-8)この値がオモテ面に設定する値になります。
3. 必要に応じて「**」のあるウラ面についても、(1)と(2)の手順で好ましい電圧値を選びます。
4. Media Librarianの画面で選んだ電圧値をオモテ面とウラ面それぞれに入力して、[OK]をクリックします。
[設定されている電圧値の付近]を選択した場合
チャートをプリントするときに[設定されている電圧値の付近]を選択すると、プリンターに設定済みの電圧値を基準に-5~+5の範囲がプリントされます。
1. (b)のシアン・マゼンタのパッチを、「*」のある、オモテ面の一番マイナスの方から見始めます。
2. プラスの方へ順に見比べていき、パッチ内の濃度が均一になった電圧値を控えます。(たとえば、-8)
3. 控えた電圧値から+1と+2の行も含めた3つの行を見比べます。(ここの例では、-8、-7、-6)
4. 手順3で選んだ3行の(b)(c)(d)のパッチを見比べて、実際に出力したい画像に好ましい電圧値を選びます。
種類の差がはっきりしない場合は、真ん中の電圧値(ここでは-7)を選んでください。
5. 必要に応じて「**」のあるウラ面についても、(1)~(4)の手順で好ましい電圧値を選びます。
6. Media Librarianの画面で選んだ電圧値をオモテ面とウラ面それぞれに入力して、[OK]をクリックします。
一番プラスの電圧値まで見てもパッチ内の濃度が均一になっていない場合は、一度[すべて]を選択してチャートを印刷し、[すべて]を選択した場合の手順1~4に沿って電圧値を設定してください。
その後[設定されている電圧値の付近]を選択してチャートを印刷し、[設定されている電圧値の付近]を選んだ場合の手順1~6に沿って電圧値を設定してください。
こんな画像が出力されたときに、二次転写電圧の調整が有効です
濃度が高い部分にムラがある
濃度が高い部分の周囲に飛び散ったような跡が現れる
気泡のような小さな白斑が現れる
小さな白斑が現れる