lprコマンドでは、PS、BMP、TIFF、JPEGなど、CUPSがサポートしているファイル形式を指定できます。
CUPSがサポートしているファイル形式の詳細は、Common UNIX Printing Systemのホームページ(http://www.cups.org/)を参照してください。

lprコマンドを使用してファイルを印刷する場合は、以下のように入力します。

[user@zzz /yyyy]$ lpr -P IP4500 [印刷したいファイル名] {-o オプション}

オプション

オプションは、lprコマンドの「-o」に続けて記述します。また、" "で囲んだ中に記述することもできます。

以下のオプションで印刷設定を行うことができます。省略した場合は、プリンタドライバが内部で持っているデフォルト値が使われます。
指定方法の詳細は、それぞれの項目の説明を参照してください。

オプション設定(lpr)

用紙の種類

給紙方法

印刷品質

ハーフトーン

カラーバランス

濃度の指定

コントラストの指定

印刷の目的

明るさの指定

モノクロ印刷

用紙サイズの設定

拡大縮小サイズの指定

印刷位置の調整

自動両面印刷

部数

CUPSのWebインタフェースでプリンタの設定を変更した場合は、変更後の値がデフォルトになります。

プリンタ登録名を省略すると、デフォルトのプリンタが使用されます。

組み合わせによっては無効なオプションがあります。また、指定した印刷オプションに誤りがある場合、オプションは無視され、デフォルトの印刷オプション、およびパラメータで処理されます。lprコマンドについてのその他の制限事項は「主な制限事項」の「lprコマンド、cngpijコマンドの制限事項」を参照してください。

デフォルトのオプションでSample.pngを印刷する場合の書式例

[user@zzz /yyyy]$ lpr -P IP4500 Sample.png

用紙サイズをA5に設定してSample.pngをモノクロで印刷する場合の書式例

[user@zzz /yyyy]$ lpr -P IP4500 Sample.png -o PageSize=a5 -o CNGrayscale