Fedora 7でのプリンタドライバのインストールについて説明します。

プリンタドライバのインストールを行う場合は、rootでログインしてください。

準備

SELinuxの設定変更

印刷を実行できない場合は、以下の設定が必要になります。

1) デスクトップパネルから[システム]−[管理]−[Firewall and SELinux]を選択します。

2) [セキュリティレベルの設定]画面で、[SELinux]タブの[SELinux設定]を「Permissive」に変更します。

プリンタの接続

インストールを始める前に、コンピュータとプリンタをUSBケーブルで接続して、プリンタの電源を入れてください。

プリンタを接続した際に、プリンタの追加を促す画面が自動的に表示される場合は、キャンセルしてその画面を閉じてください。

プリンタドライバパッケージの準備

プリンタドライバを使用するためには、『共通パッケージ』と『機種別パッケージ』をインストールする必要があります。

cnijfilter-common-2.80-x.i386.rpm --- 共通パッケージ

cnijfilter-ip4500series-2.80-x.i386.rpm --- 機種別パッケージ

上記のパッケージは、あらかじめキヤノンのWebサイトからダウンロードしておいてください。
(上記ファイル名の「2.80-x」の部分はバージョン番号です。)

インストール

1. プリンタドライバのインストール

ターミナルソフトのコマンドラインから、rpmコマンドを使用して、『共通パッケージ』、『機種別パッケージ』の順にプリンタドライバをインストールします。

1) 共通パッケージのインストール

[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter-common-2.80-x.i386.rpm

2) 機種別パッケージのインストール

[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter-ip4500series-2.80-x.i386.rpm

プリンタドライバは、必ず上記の順序でインストールしてください。

rpmコマンドの詳細は、次のURLを参照してください。
http://www.rpm.org/

2. CUPSデーモンの再起動

ターミナルソフトのコマンドラインから、次のように入力します。

[root@zzz /yyy]# /etc/init.d/cups restart

CUPSデーモンの再起動をする前に、lpadminコマンドによるプリンタの登録を行わないでください。

3. プリンタのスプーラへの登録

ターミナルソフトのコマンドラインから、lpadminコマンドでプリンタをスプーラに登録します。[プリンタ登録名]は好きな名前で登録することができます。

/usr/sbin/lpadmin -p [プリンタ登録名] -m [PPDファイル名] -v [デバイスURI] -E

プリンタ登録名]を「IP4500」として登録する場合の例:

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -p IP4500 -m canonip4500.ppd -v cnij_usb:/dev/usb/lp0 -E

4. デフォルトプリンタの設定

ターミナルソフトのコマンドラインから、印刷コマンドで、[プリンタ登録名]を省略した場合に使用されるデフォルトプリンタを設定します。
この設定は、必要に応じて行ってください。

/usr/sbin/lpadmin -d [プリンタ登録名]

例:

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -d IP4500

5. コンピュータの再起動

cifコマンドで--guiオプションをつけてもドライバUIが起動しない場合は、以下の設定を行ってください。

gdmsetupコマンドを実行します。

[ログイン画面の設定]画面で、[セキュリティ]タブの[Xサーバーへの転送を禁止する]チェックボックスのチェックを外します。

ログアウト後、ログインします。

LAN環境が構築されていて、IPアドレスを設定している場合、ステータスモニタが正常に表示できない場合があります。
その場合は、「主な制限事項」の「ステータスモニタの制限事項」の4に記載のセキュリティ設定変更を行ってください。