openSUSE 10.3でのプリンタドライバのインストールについて説明します。
プリンタドライバのインストールを行う場合は、rootでログインしてください。
準備
cupsd.confの修正
お使いの言語設定に合わせて、DefaultLanguageを修正してください。
/etc/cups/cupsd.confをエディタで開いて、末尾に以下の行を追加します。
例:日本語環境の場合
DefaultLanguage ja_JP
プリンタの接続
インストールを始める前に、コンピュータとプリンタをUSBケーブルで接続して、プリンタの電源を入れてください。
![]() |
プリンタを接続した際に、プリンタの追加を促す画面が自動的に表示される場合は、キャンセルしてその画面を閉じてください。 |
プリンタドライバパッケージの準備
プリンタドライバを使用するためには、『共通パッケージ』と『機種別パッケージ』をインストールする必要があります。
cnijfilter-common-2.80-x.i386.rpm --- 共通パッケージ
cnijfilter-ip4500series-2.80-x.i386.rpm --- 機種別パッケージ
上記のパッケージは、あらかじめキヤノンのWebサイトからダウンロードしておいてください。
(上記ファイル名の「2.80-x」の部分はバージョン番号です。)
インストール
1. プリンタドライバのインストール
ターミナルソフトのコマンドラインから、rpmコマンドを使用して、『共通パッケージ』、『機種別パッケージ』の順にプリンタドライバをインストールします。
1) 共通パッケージのインストール
[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter-common-2.80-x.i386.rpm
2) 機種別パッケージのインストール
[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter-ip4500series-2.80-x.i386.rpm
![]() |
プリンタドライバは、必ず上記の順序でインストールしてください。 |
![]() |
rpmコマンドの詳細は、次のURLを参照してください。 |
2. CUPSデーモンの再起動
ターミナルソフトのコマンドラインから、次のように入力します。
[root@zzz /yyy]# /etc/init.d/cups restart
![]() |
CUPSデーモンの再起動をする前に、lpadminコマンドによるプリンタの登録を行わないでください。 |
3. プリンタのスプーラへの登録
ターミナルソフトのコマンドラインから、lpadminコマンドでプリンタをスプーラに登録します。[プリンタ登録名]は好きな名前で登録することができます。
/usr/sbin/lpadmin -p [プリンタ登録名] -m [PPDファイル名] -v [デバイスURI] -E
[プリンタ登録名]を「IP4500」として登録する場合の例:
[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -p IP4500 -m canonip4500.ppd -v cnij_usb:/dev/usb/lp0 -E
4. デフォルトプリンタの設定
ターミナルソフトのコマンドラインから、印刷コマンドで、[プリンタ登録名]を省略した場合に使用されるデフォルトプリンタを設定します。
この設定は、必要に応じて行ってください。
/usr/sbin/lpadmin -d [プリンタ登録名]
例:
[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -d IP4500
5. コンピュータの再起動
インストール後の注意事項
コンピュータが起動している状態で、USBケーブルを抜いたり、プリンタの電源を切ったりすると、スプーラに登録済みのプリンタが停止してしまうことがあります。
その場合は、ケーブルの接続を確認し、プリンタの電源を入れた後に、以下のコマンドでプリンタを再開してください。
cupsenable [プリンタ登録名]
例:
[root@zzz /yyy]# cupsenable IP4500
![]() |
cifコマンドで--guiオプションをつけてもドライバUIが起動しない場合は、以下の設定を行ってください。
|
![]() |
LAN環境が構築されていて、IPアドレスを設定している場合、ステータスモニタが正常に表示できない場合があります。 |