Ubuntu 7.04でのプリンタドライバのインストールについて説明します。
プリンタドライバのインストールは、root権限で行う必要があります。
Ubuntuでは、sudoコマンドを使用してインストールを行います。
準備
本機の接続
インストールを始める前に、コンピュータと本機をUSBケーブルで接続して、本機の電源を入れてください。
![]() |
本機を接続した際に、プリンタの追加を促す画面が自動的に表示される場合は、キャンセルしてその画面を閉じてください。 |
プリンタドライバパッケージの準備
プリンタドライバを使用するためには、『共通パッケージ』と『機種別パッケージ』をインストールする必要があります。
cnijfilter-common_2.80-x_i386.deb --- 共通パッケージ
cnijfilter-mp520series_2.80-x_i386.deb --- 機種別パッケージ
上記のパッケージは、あらかじめキヤノンのWebサイトからダウンロードしておいてください。
(上記ファイル名の「2.80-x」の部分はバージョン番号です。)
インストール
1. プリンタドライバのインストール
ターミナルソフトのコマンドラインから、dpkgコマンドを使用して、『共通パッケージ』、『機種別パッケージ』の順にプリンタドライバをインストールします。
1) 共通パッケージのインストール
[user@zzz /yyy]$ sudo dpkg -i cnijfilter-common_2.80-x_i386.deb
2) 機種別パッケージのインストール
[user@zzz /yyy]$ sudo dpkg -i cnijfilter-mp520series_2.80-x_i386.deb
![]() |
プリンタドライバは、必ず上記の順序でインストールしてください。 |
![]() |
パスワードを聞かれた場合は、ログインしているユーザー自身のパスワードを入力してください。 |
2. CUPSデーモンの再起動
ターミナルソフトのコマンドラインから、次のように入力します。
[user@zzz /yyy]$ sudo /etc/init.d/cupsys restart
![]() |
CUPSデーモンの再起動をする前に、lpadminコマンドによるプリンタの登録を行わないでください。 |
3. プリンタのスプーラへの登録
ターミナルソフトのコマンドラインから、lpadminコマンドでプリンタをスプーラに登録します。[プリンタ登録名]は好きな名前で登録することができます。
sudo /usr/sbin/lpadmin -p [プリンタ登録名] -m [PPDファイル名] -v [デバイスURI] -E
[プリンタ登録名]を「MP520」として登録する場合の例:
[user@zzz /yyy]$ sudo /usr/sbin/lpadmin -p MP520 -m canonmp520.ppd -v cnij_usb:/dev/usblp0 -E
4. デフォルトプリンタの設定
ターミナルソフトのコマンドラインから、印刷コマンドで、[プリンタ登録名]を省略した場合に使用されるデフォルトプリンタを設定します。
この設定は、必要に応じて行ってください。
sudo /usr/sbin/lpadmin -d [プリンタ登録名]
例:
[user@zzz /yyy]$ sudo /usr/sbin/lpadmin -d MP520
5. コンピュータの再起動
![]() |
cifコマンドで--guiオプションをつけてもドライバUIが起動しない場合は、以下の設定を行ってください。
|
![]() |
LAN環境が構築されていて、IPアドレスを設定している場合、ステータスモニタが正常に表示できない場合があります。 |