cifコマンドのコマンドラインスイッチで印刷設定を行う場合の印刷オプションの指定方法について説明します。

用紙の種類

給紙方法

印刷品質

ハーフトーン

カラーバランス

濃度の指定

コントラストの指定

印刷の目的

明るさの指定

モノクロ印刷

用紙サイズの設定

印刷サイズの調整

印刷位置の調整

フチなし印刷の指定

部数

入力画像解像度

画像抽出範囲

用紙の種類

書式:--media mediatypeまたは-m mediatype

設定可能なパラメータ(mediatype

plain

普通紙

prophoto

プロフォトペーパー

superphoto

スーパーフォトペーパー

glossygold

キヤノン写真用紙 光沢ゴールド

doublesidephoto

スーパーフォトペーパー両面

matte

マットフォトペーパー

glossypaper

光沢紙

highres

高品位専用紙

ijpostcard

インクジェットはがき

postcard

はがき

tshirt

Tシャツ転写紙

envelope

封筒

otherphoto

膨潤紙

デフォルト値

plain

例:プロフォトペーパーにSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --media prophoto

他のオプションとの組み合わせによっては、無効となる設定があります。「印刷オプションの組合わせの制限について(cif)」を参照してください。

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給紙方法

書式:--paperload position

設定可能なパラメータ(position

asf

後トレイからの給紙

front

前トレイからの給紙

frontplain

A4、B5、Letterの普通紙のときは前トレイから、その他の場合は後トレイから給紙

デフォルト値

asf

例:前トレイからの給紙によりSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --paperload front

他のオプションとの組み合わせによっては、無効となる設定があります。「印刷オプションの組合わせの制限について(cif)」を参照してください。

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印刷品質

書式:--quality qualitylevelまたは-q qualitylevel

設定可能なパラメータ(qualitylevel

1から5の数値

数値が小さいほど高品質で、数値が大きいほど高速で印刷

デフォルト値

用紙の種類など、他の印刷オプションの設定によりデフォルト値は異なります。

例:印刷品質を3としてSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --quality 3

他のオプションとの組み合わせによっては、無効となる設定があります。「印刷オプションの組合わせの制限について(cif)」を参照してください。

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ハーフトーン

書式:--halftoning halftonetype

設定可能なパラメータ(halftonetype

pattern

ディザパターン法でハーフトーン処理を行う

ed

誤差拡散法でハーフトーン処理を行う

デフォルト値

用紙の種類など、他の印刷オプションの設定によりデフォルト値は異なります。

例:ディザパターン法でハーフトーン処理を行いSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --halftoning pattern

他のオプションとの組み合わせによっては、無効となる設定があります。「印刷オプションの組合わせの制限について(cif)」を参照してください。

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カラーバランス

書式:--balance_x value

パラメータxの意味

balance_c value

シアン(cyan)

balance_m value

マゼンタ(magenta)

balance_y value

イエロー(yellow)

設定可能なパラメータ(value

-50から50の数値

数値が大きいほど色調が強くなる

デフォルト値

0

例 :シアンのカラーバランスを-20にしてSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --balance_c -20

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濃度の指定

書式:--density value

設定可能なパラメータ(value

-50から50の数値

数値が大きいほど濃くなる

デフォルト値

0

例 :濃度を-20としてSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --density -20

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コントラストの指定

書式:--contrast value

設定可能なパラメータ(value

-50から50の数値

数値が大きいほどコントラストが強くなる

デフォルト値

0

例 :コントラストを-20としてSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --contrast -20

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印刷の目的

書式:--renderintent intent

設定可能なパラメータ(intent

photo

写真を印刷するときに指定

vivid

写真を鮮やかな色合いで印刷するときに指定

デフォルト値

photo

例 :鮮やかな色合いでSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --renderintent vivid

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明るさの指定

書式:--gamma value

設定可能なパラメータ(value

1.4

明るく

1.8

通常

2.2

暗く

デフォルト値

1.8

例 :明るくSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --gamma 1.4

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モノクロ印刷

書式:--grayscaleまたは-g

例 :モノクロでSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --grayscale

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用紙サイズの設定

書式:--papersize sizeまたは-p size

設定可能なパラメータ(size

letter

Letter(215.9 x 279.4 mm)

legal

Legal(215.9 x 355.6 mm)

a5

A5(148.0 x 210.0 mm)

a4

A4(210.0 x 297.0 mm)

b5

B5(182.0 x 257.0 mm)

4X6

KG 4 x 6(101.6 x 152.4 mm)

4X8

US 4 x 8(101.6 x 203.2 mm)

5X7

US 5 x 7(127.0 x 177.8 mm)

8X10

六切(203.2 x 254.0 mm)

l

L判(89.0 x 127.0 mm)

2l

2L判(127.0 x 178.0 mm)

postcard

はがき(100.0 x 148.0 mm)

postdbl

往復はがき(200.0 x 148.0 mm)

envelop10p

US Comm. Env. #10(104.6 x 241.3 mm)

envelopdlp

EUR DL Env.(110.0 x 220.0 mm)

envj4p

洋形4号(105.0 x 235.0 mm)

envj6p

洋形6号(98.0 x 190.0 mm)

creditcard

カード(54.0 x 86.0 mm)

businesscard

名刺(55.0 x 91.0 mm)

wide

ワイド(101.6 x 180.6 mm)

user

ユーザー定義用紙

デフォルト値

a4

例 :A5の用紙サイズにSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --papersize a5

他のオプションとの組み合わせによっては、無効となる設定があります。「印刷オプションの組合わせの制限について(cif)」を参照してください。

ユーザー定義用紙のサイズ

用紙サイズにユーザー定義用紙(user)を設定した場合は、用紙サイズを幅(value1)と長さ(value2)で指定します。単位は1/100 mmです。

書式:--paperwidth value1 --paperheight value2

設定可能なパラメータ(value1

5400から21590の数値

単位は1/100mm

設定可能なパラメータ(value2

8600から58420の数値

単位は1/100mm

例 :幅110mm、長さ150mmの用紙サイズにSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --papersize user --paperwidth 11000 --paperheight 15000

ユーザー定義用紙(user)のサイズを設定する場合は、用紙の幅(value1)と長さ(value2)の両方を設定する必要があります。

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印刷サイズの調整

以下の3種類のサイズ調整方法があります。

拡大縮小サイズの指定

フィットページ印刷

印刷領域全面印刷

 

上記3種類の調整方法は、同時に2つ以上指定することはできません。

拡大縮小サイズの指定

拡大または縮小する場合の割合を%で指定します。

書式:--percent value

設定可能なパラメータ(value

20から400の数値

デフォルト値

100

例 :200%に拡大してSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --percent 200

フィットページ印刷

印刷領域に合わせて、縦横比を変えずに拡大または縮小します。
上下/左右どちらかが印刷領域に達するまで拡大/縮小します。

書式:--fit

例 :フィットページでSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --fit

印刷領域全面印刷

印刷領域に余白があかないように、縦横比を変えずに拡大または縮小します。
上下/左右どちらも印刷領域に達するまで拡大/縮小します。

書式:--full

例 :印刷領域全面にSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --full

使用している用紙のサイズによっては、画像の一部が用紙に納まらないことがあります。

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印刷位置の調整

書式:--location position

設定可能なパラメータ(position

center

印刷領域の中央に印刷します。

upperleft

印刷領域の左上から印刷します。

デフォルト値

upperleft

例 :印刷領域の中央にSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --location center

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フチなし印刷の指定

書式:--borderless

例 :フチなしでSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --borderless

例 :フチなしで印刷領域全面にSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --borderless --full

 

このオプションは、他のオプションとの組み合わせによっては無効になる場合があります。「印刷オプションの組合わせの制限について(cif)」を参照してください。

フチなし印刷時のはみ出し量の指定

フチなし印刷時に、用紙からはみ出す量を調整します。フチなし印刷を指定したときのみ有効です。

書式:--extension amount

設定可能なパラメータ(amount

0から3の数値

数値が大きいほどはみ出す量が多くなる

デフォルト値

2

例 :フチなし印刷ではみ出し量を1としてSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --borderless --extension 1

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部数

書式:--copies value

設定可能なパラメータ(value

1から999の数値

デフォルト値

1

例 :部数10でSample.pngを印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --copies 10

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入力画像解像度

書式:--imageres value

設定可能なパラメータ(value

1から32767の数値

デフォルト値

入力画像に含まれる解像度(画像に解像度が含まれない場合は、プリンタドライバのデフォルト値:120dpi)が使用されます。

例 :Sample.pngの解像度を60dpiとして印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --imageres 60

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画像抽出範囲

書式:--bbox left,bottom,right,top

設定可能なパラメータ(left,bottom,right,top

0から「プリンタドライバに渡された画像サイズ」の数値

例 :Sample.pngの左下(100,100)から右上(200,200)までを抽出して印刷する場合

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --bbox 100,100,200,200

プリンタドライバに渡された画像の左下を原点として、抽出する範囲の左下隅(left,bottom)と右上隅(right,top)の座標を指定します。単位は1/72 inchです。

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