cifコマンドを使用する場合は、suコマンドでスーパーユーザーになる必要があります。

cifコマンドを使用してファイルを印刷する場合は、以下の2とおりの印刷設定の指定方法があります。

コマンドラインスイッチで印刷設定を行う

ドライバUIで印刷設定を行う

cifコマンドで印刷できるファイルの形式は、以下に限られます。

- TIFF:非圧縮モードのみ

- BMP:各色8bitRGBのみ

- PPM:各色8bitRGBのみ(バイナリ形式)

- PNG:各色8bitRGB/8bitGray/Index/各色8bitαRGB/8bitαGray

印刷できないファイル形式が指定された場合、プリンタドライバは、エラーメッセージを表示して処理を終了します。
また、2ページ以上になるファイルの場合は、1ページ目のみを印刷します。

cifコマンドを使用した印刷方法では、ステータスモニタにステータス情報が表示されません。

以下のようにコマンドを入力すると、バージョン情報や使用方法、オプションの一覧などが表示されます。

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 --help

コマンドラインスイッチで印刷設定を行う

コマンドラインスイッチで印刷設定を行って印刷する場合は、以下のように入力します。
ファイル名を省略した場合、データがPPMの場合のみ標準入力から渡されるものとして処理をします。

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 [印刷したいファイル名] [コマンドラインスイッチ] > /dev/usb/lp0(Ubuntuの場合:/dev/usblp0)

コマンドラインスイッチ

コマンドラインスイッチには、以下のオプションを指定して印刷設定を行うことができます。省略した場合は、プリンタドライバが内部で持っているデフォルト値が使われます。
指定方法の詳細は、それぞれの項目の説明を参照してください。

オプション設定(cif)

用紙の種類

給紙方法

印刷品質

ハーフトーン

カラーバランス

濃度の指定

コントラストの指定

印刷の目的

明るさの指定

モノクロ印刷

用紙サイズの設定

印刷サイズの調整

印刷位置の調整

フチなし印刷の指定

部数

入力画像解像度

画像抽出範囲

組み合わせによっては無効なオプションがあります。

用紙サイズをA4に設定してSample.pngを普通紙に印刷する場合の書式例

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 Sample.png --media plain --papersize a4 > /dev/usb/lp0(Ubuntuの場合:/dev/usblp0)

ドライバUIで印刷設定を行う

cifコマンドでドライバUIを使用して印刷設定を指定する場合は、以下のように入力します。
ファイル名を省略した場合、データがPPMの場合のみ標準入力から渡されるものとして処理をします。

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 --gui [印刷したいファイル名] [コマンドラインスイッチ] > /dev/usb/lp0(Ubuntuの場合:/dev/usblp0)

以下のようなドライバUIが表示され、印刷設定を行うことができます。

 

ドライバUIによる印刷設定(cif)

コマンドラインスイッチ

コマンドラインスイッチで「入力画像解像度」と「画像抽出範囲」を指定できます。この他の印刷設定は、ドライバUIで指定してください。

ドライバUIを使用してSample.pngを印刷する場合の書式例

[root@zzz /yyyy]# cifmp520 --gui Sample.png > /dev/usb/lp0(Ubuntuの場合:/dev/usblp0)