lprコマンド、cifコマンドで印刷設定を行う場合のオプションについて説明します。

lprコマンドのみの書式や使用例には 、cifコマンドのみの書式や使用例には のマークを記載しています。
マークが付いていないパラメータは、共通で使用できます。

の設定は、他のオプションとの組み合わせによる制限があります。

用紙の種類

給紙方法

印刷品質

ハーフトーン

カラーバランス

濃度

コントラスト

印刷の目的

明るさ

モノクロ印刷

用紙サイズ

印刷サイズ

印刷位置

フチなし印刷

部数

入力画像解像度

画像抽出範囲

オプションの組み合わせによる制限については、「印刷オプションの組み合わせの制限について(lpr)」または「印刷オプションの組み合わせの制限について(cif)」を参照してください。

用紙の種類

書式

-o MediaType=mediatype
--media mediatypeまたは-m mediatype

設定可能なパラメータ(mediatype

plain

普通紙

glossygold

写真用紙 光沢ゴールド

prophoto2

写真用紙 光沢プロフェッショナル

proplatinum

写真用紙 光沢プロプラチナ

semigloss

写真用紙 絹目調

glossypaper

写真用紙 光沢

matte

マットフォトペーパー

highres

高品位専用紙

ijpostcard

インクジェットはがき

postcard

はがき

tshirt

Tシャツ転写紙

envelope

封筒

otherphoto

膨潤紙

デフォルト値

plain

TOP

給紙方法

書式

-o InputSlot=position
--paperload position

設定可能なパラメータ(position

auto

Letter、A5、A4、B5の普通紙のときはカセットから、その他の場合は後トレイから給紙

asf

後トレイからの給紙

cassette

カセットからの給紙

continuous

一方の給紙位置の用紙がなくなった場合、もう一方の給紙位置から連続して給紙

デフォルト値

auto

TOP

印刷品質

書式

-o CNQuality=qualitylevel
--quality qualitylevelまたは-q qualitylevel

設定可能なパラメータ(qualitylevel

1から5の数値

数値が小さいほど高品質で、数値が大きいほど高速で印刷

デフォルト値

用紙の種類など、他の印刷オプションの設定によりデフォルト値は異なります。

TOP

ハーフトーン

書式

-o CNHalftoning=halftonetype
--halftoning halftonetype

設定可能なパラメータ(halftonetype

pattern

ディザパターン法でハーフトーン処理を行う

ed

誤差拡散法でハーフトーン処理を行う

デフォルト値

用紙の種類など、他の印刷オプションの設定によりデフォルト値は異なります。

TOP

カラーバランス

書式

シアン(cyan)

-o CNBalanceC=value
--balance_c value

マゼンタ(magenta)

-o CNBalanceM=value
--balance_m value

イエロー(yellow)

-o CNBalanceY=value
--balance_y value

設定可能なパラメータ(value

-50から50の数値

数値が大きいほど色調が強くなる

デフォルト値

0

TOP

濃度

書式

-o CNDensity=value
--density value

設定可能なパラメータ(value

-50から50の数値

数値が大きいほど濃くなる

デフォルト値

0

TOP

コントラスト

書式

-o CNContrast=value
--contrast value

設定可能なパラメータ(value

-50から50の数値

数値が大きいほどコントラストが強くなる

デフォルト値

0

TOP

印刷の目的

書式

-o CNRenderIntent=intent
--renderintent intent

設定可能なパラメータ(intent

photo

写真を印刷するときに指定

vivid

写真を鮮やかな色合いで印刷するときに指定

デフォルト値

photo

TOP

明るさ

書式

-o CNGamma=value
--gamma value

設定可能なパラメータ(value

1.4

明るく

1.8

通常

2.2

暗く

デフォルト値

1.8

TOP

モノクロ印刷

書式

-o CNGrayscale
--grayscaleまたは-g

TOP

用紙サイズ

書式

-o PageSize=size
--papersize sizeまたは-p size

設定可能なパラメータ(size

letter

Letter(215.9 x 279.4 mm)

legal

Legal(215.9 x 355.6 mm)

a5

A5(148.0 x 210.0 mm)

a4

A4(210.0 x 297.0 mm)

b5

B5(182.0 x 257.0 mm)

4X6

KG(101.6 x 152.4 mm)

4X8

US 4 x 8(101.6 x 203.2 mm)

5X7

US 5 x 7(127.0 x 177.8 mm)

8X10

六切(203.2 x 254.0 mm)

l

L判(89.0 x 127.0 mm)

2l

2L判(127.0 x 178.0 mm)

postcard

はがき(100.0 x 148.0 mm)

postdbl

往復はがき(200.0 x 148.0 mm)

envelop10p

US Comm. Env. #10(104.6 x 241.3 mm)

envelopdlp

EUR DL Env.(110.0 x 220.0 mm)

envj4p

洋形4号(105.0 x 235.0 mm)

envj6p

洋形6号(98.0 x 190.0 mm)

businesscard

名刺(55.0 x 91.0 mm)

wide

ワイド(101.6 x 180.6 mm)

Custom.value1xvalue2mm

ユーザー定義用紙

user

letter.bl

Letter(215.9 x 279.4 mm)・フチなし印刷

a4.bl

A4(210.0 x 297.0 mm)・フチなし印刷

4X6.bl

KG(101.6 x 152.4 mm)・フチなし印刷

4X8.bl

US 4 x 8(101.6 x 203.2 mm)・フチなし印刷

5X7.bl

US 5 x 7(127.0 x 177.8 mm)・フチなし印刷

8X10.bl

六切(203.2 x 254.0 mm)・フチなし印刷

l.bl

L判(89.0 x 127.0 mm)・フチなし印刷

2l.bl

2L判(127.0 x 178.0 mm)・フチなし印刷

postcard.bl

はがき(100.0 x 148.0 mm)・フチなし印刷

businesscard.bl

名刺(55.0 x 91.0 mm)・フチなし印刷

wide.bl

ワイド(101.6 x 180.6 mm)・フチなし印刷

デフォルト値

a4

lprコマンドでは、「.bl」と付いた用紙サイズを指定することで、フチなし印刷を行います。

cifコマンドでのフチなし印刷の指定方法については、「フチなし印刷」を参照してください。

ユーザー定義用紙のサイズ

ユーザー定義用紙を使用する場合は、以下のように用紙サイズを指定してください。

書式

-o PageSize=Custom.value1xvalue2mm
--papersize user --paperwidth value1 --paperheight value2

設定可能なパラメータ(value1

55.0mmから215.9mm
5500から21590の数値(単位は1/100mm)

設定可能なパラメータ(value2

91.0mmから676.0mm
9100から67600の数値(単位は1/100mm)

ユーザー定義用紙のサイズを設定する場合は、用紙の幅(value1)と長さ(value2)の両方を設定する必要があります。

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印刷サイズ

以下の3種類のサイズ調整方法があります。

拡大縮小サイズの指定

フィットページ印刷

印刷領域全面印刷

 

上記3種類の調整方法は、同時に2つ以上指定することはできません。

拡大縮小サイズの指定

拡大または縮小する場合の割合を%で指定します。

書式

--percent value

設定可能なパラメータ(value

20から400の数値

デフォルト値

100

lprコマンドでは、標準オプションのnatural-scalingを使用して拡大縮小サイズの指定を行うことができます。lprコマンド(CUPS)で設定可能なオプションについては、Common UNIX Printing Systemのホームページ(http://www.cups.org/)を参照してください。

フィットページ印刷

印刷領域に合わせて、縦横比を変えずに拡大または縮小します。
上下/左右どちらかが印刷領域に達するまで拡大/縮小します。

書式

-o scaling=100
--fit

印刷領域全面印刷(cifコマンドのみ)

印刷領域に余白があかないように、縦横比を変えずに拡大または縮小します。
上下/左右どちらも印刷領域に達するまで拡大/縮小します。

書式

--full

使用している用紙のサイズによっては、画像の一部が用紙に納まらないことがあります。

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印刷位置

書式

--location param

設定可能なパラメータ(param

center

印刷領域の中央に印刷

upperleft

印刷領域の左上から印刷

デフォルト値

upperleft

lprコマンドでは、標準オプションのpositionを使用して印刷位置の調整を行うことができます。lprコマンド(CUPS)で設定可能なオプションについては、Common UNIX Printing Systemのホームページ(http://www.cups.org/)を参照してください。

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フチなし印刷

書式

--borderless

 

lprコマンドでは、フチなし印刷の指定は「用紙サイズ」で「.bl」と付いた用紙サイズを指定することで行います。

cifコマンドでは「--borderless --full」と指定することで、フチなしで印刷領域全面に印刷することができます。

フチなし印刷時のはみ出し量の指定

フチなし印刷時に、用紙からはみ出す量を調整します。フチなし印刷を指定したときのみ有効です。

書式

-o CNExtension amount
--extension amount

設定可能なパラメータ(amount

0から3の数値

数値が大きいほどはみ出す量が多くなる

デフォルト値

2

TOP

部数

書式

-o CNCopies=value
--copies value

設定可能なパラメータ(value

1から999の数値

デフォルト値

1

TOP

入力画像解像度(cifコマンドのみ)

書式

--imageres value

設定可能なパラメータ(value

1から32767の数値

デフォルト値

入力画像に含まれる解像度(画像に解像度が含まれない場合は、プリンタドライバのデフォルト値:120dpi)が使用されます。

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画像抽出範囲(cifコマンドのみ)

書式

--bbox left,bottom,right,top

設定可能なパラメータ(left,bottom,right,top

0から「プリンタドライバに渡された画像サイズ」の数値

プリンタドライバに渡された画像の左下を原点として、抽出する範囲の左下隅(left,bottom)と右上隅(right,top)の座標を指定します。単位は1/72 inchです。

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