Fedora 9/openSUSE 11.0での、プリンタドライバのインストールとアンインストールについて説明します。

準備

SELinuxの設定(Fedora 9のみ)

インストール前に、SELinuxの設定変更を行ってください。

1) デスクトップパネルから[システム]-[管理]-[SELinux Management]を選択します。

2) [Status]を選択し、[System Default Enforcing Mode]設定を[Permissive]に変更します。

3) コンピュータを再起動します。

cupsd.confの修正

お使いの言語設定に合わせて、DefaultLanguageを修正してください。
/etc/cups/cupsd.confをエディタで開いて、末尾に以下の行を追加します。

例:日本語環境の場合

DefaultLanguage ja_JP

本機の接続

インストールを始める前に、コンピュータと本機をUSBケーブルで接続して、本機の電源を入れてください。

本機を接続した際に、プリンタの追加を促す画面が自動的に表示される場合は、キャンセルしてその画面を閉じてください。

プリンタドライバパッケージの準備

プリンタドライバを使用するためには、『共通パッケージ』と『機種別パッケージ』をインストールする必要があります。

cnijfilter-common-3.00-x.i386.rpm --- 共通パッケージ

cnijfilter-mp630series-3.00-x.i386.rpm --- 機種別パッケージ

上記のパッケージは、あらかじめキヤノンのWebサイトからダウンロードしておいてください。
(上記ファイル名の「3.00-x」の部分はバージョン番号です。)

インストール

プリンタドライバのインストールを行う場合は、rootでログインしてください。

1. プリンタドライバのインストール

ターミナルソフトのコマンドラインから、rpmコマンドを使用して、『共通パッケージ』、『機種別パッケージ』の順にプリンタドライバをインストールします。

1) 共通パッケージのインストール

[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter-common-3.00-x.i386.rpm

2) 機種別パッケージのインストール

[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter-mp630series-3.00-x.i386.rpm

プリンタドライバは、必ず上記の順序でインストールしてください。

rpmコマンドの詳細は、次のURLを参照してください。
http://www.rpm.org/

2. CUPSデーモンの再起動

ターミナルソフトのコマンドラインから、次のように入力します。

[root@zzz /yyy]# /etc/init.d/cups restart

CUPSデーモンの再起動をする前に、lpadminコマンドによるプリンタの登録を行わないでください。

3. プリンタのスプーラへの登録

ターミナルソフトのコマンドラインから、lpadminコマンドでプリンタをスプーラに登録します。[プリンタ登録名]は好きな名前で登録することができます。

/usr/sbin/lpadmin -p [プリンタ登録名] -m [PPDファイル名] -v [デバイスURI] -E

プリンタ登録名]を「MP630」として登録する場合の例:

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -p MP630 -m canonmp630.ppd -v cnijusb:/dev/usb/lp0 -E

4. デフォルトプリンタの設定

ターミナルソフトのコマンドラインから、印刷コマンドで、[プリンタ登録名]を省略した場合に使用されるデフォルトプリンタを設定します。
この設定は、必要に応じて行ってください。

/usr/sbin/lpadmin -d [プリンタ登録名]

例:

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -d MP630

5. コンピュータの再起動

LAN環境が構築されていて、IPアドレスを設定している場合、ステータスモニタが正常に表示できない場合があります。
その場合は、「主な制限事項」の「ステータスモニタの制限事項」の4に記載のセキュリティ設定変更を行ってください。

アンインストール

プリンタドライバのアンインストールを行う場合は、rootでログインしてください。

1. スプーラからプリンタを削除

ターミナルソフトのコマンドラインから、lpadminコマンドでプリンタのスプーラ登録を削除します。

/usr/sbin/lpadmin -x [プリンタ登録名]

プリンタ登録名が「MP630」の場合の例:

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -x MP630

2. プリンタドライバのアンインストール

ターミナルソフトのコマンドラインから、『機種別パッケージ』、『共通パッケージ』の順にプリンタドライバをアンインストールします。

1) 機種別パッケージのアンインストール

[root@zzz /yyy]# rpm -e cnijfilter-mp630series

2) 共通パッケージのアンインストール

[root@zzz /yyy]# rpm -e cnijfilter-common