アプリケーションの印刷メニューから、ファイルを印刷する方法について説明します。
アプリケーションの印刷メニューから指定できる印刷設定項目は、アプリケーションによって異なります。
指定できない設定項目については、lpoptionsコマンドやCUPSのWebインタフェースを使用してデフォルト値を変更することで指定可能です。
アプリケーションによっては、以下の印刷コマンドやPPDファイルの指定が必要なものがあります。印刷コマンドで指定できる印刷オプションの詳細は、「lprコマンド/cifコマンド」のlprコマンドの説明を参照してください。
印刷コマンド
プリンタ登録名が「MX860」の場合
lpr -P MX860
PPDファイル
/usr/share/cups/model/canonmx860.ppd
![]() |
アプリケーションからの印刷では、以下のような印刷オプションの指定方法があります。
指定方法はアプリケーションによって異なります。詳細については、各アプリケーションの説明書を参照してください。 |
アプリケーションからの印刷で選択するプリンタ名について
プリンタのリストには、プリンタを接続した際に自動で登録される「MX860-series」、「MX860-series-FAX」という名称が表示されている場合がありますが、これらのプリンタ名を選んだ場合は、正しく印刷が行えません。
必ず、インストール時に指定した「プリンタ登録名」を選択して、印刷設定を行ってください。
以下に、OpenOffice.org Writerからの印刷設定の例を説明します。
OpenOffice.org Writerから印刷する(Fedora 10の場合)
OpenOffice.org Writerのドキュメントを開きます。
1. [ファイル]メニューから[印刷...]を選択します。
以下の[印刷]画面が表示されます。
「MX860」を選択し、[ページの設定]タブをクリックします。
![]() |
必ず、インストール時に指定した「プリンタ登録名」を選択してください。 |
2. 用紙の種類や給紙方法を指定します。
[印刷]ボタンをクリックすると、ドキュメントに合わせた用紙サイズで印刷が開始されます。
フチなし印刷を行う場合は、[プロパティ]タブなどの[用紙サイズ]で末尾に「(borderless)」がついたフチなし印刷用の用紙サイズを選択してください。
フチなし印刷がうまく出来ない場合は、CUPSのWebインタフェースを利用してデフォルトの用紙サイズをフチなしサイズに設定するか、lpoptionsコマンドを利用して用紙サイズにフチなしサイズを設定すると、印刷できる場合があります。