それぞれのコマンドの特徴と使用方法を説明します。
使用できるオプションと組み合わせの制限については、以下を参照してください。
lprコマンド
lprコマンドでは、PS、BMP、TIFF、JPEGなど、CUPSがサポートしているデータ形式のファイルを指定できます。
CUPSがサポートしているデータ形式の詳細は、Common UNIX Printing Systemのホームページ(http://www.cups.org/)を参照してください。
lprコマンドを使用してファイルを印刷する場合は、以下のように入力します。
[user@zzz /yyyy]$ lpr -P MP560USB [印刷したいファイル名] {-o オプション}
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モノクロ印刷でSample.pngを印刷する場合の書式例
[user@zzz /yyyy]$ lpr -P MP560USB Sample.png -o CNGrayscale
A5の用紙サイズにSample.pngを印刷する場合の書式例
[user@zzz /yyyy]$ lpr -P MP560USB Sample.png -o PageSize=a5
幅15cm、長さ15cmの用紙サイズ(ユーザー定義用紙)でSample.pngを印刷する場合の書式例
[user@zzz /yyyy]$ lpr -P MP560USB Sample.png -o PageSize=Custom.150x150mm
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lprコマンドについての制限事項は「主な制限事項」の「lprコマンド、cngpijコマンドの制限事項」を参照してください。 |
cifコマンド
cifコマンドを使用する場合は、suコマンドでスーパーユーザーになる必要があります。
cifコマンドは、USB接続でのみ使用できます。
cifコマンドを使用してファイルを印刷する場合は、以下のように入力します。
印刷したいファイル名を省略した場合、データがPPMの場合のみ標準入力から渡されるものとして処理をします。
[root@zzz /yyyy]# cifmp560 [印刷したいファイル名] [オプション] > /dev/usb/lp0
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- TIFF:非圧縮モードのみ - BMP:各色8bitRGBのみ - PPM:各色8bitRGBのみ(バイナリ形式) - PNG:各色8bitRGB/8bitGray/Index/各色8bitαRGB/8bitαGray
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以下のようにコマンドを入力すると、バージョン情報や使用方法、オプションの一覧などが表示されます。 |
モノクロ印刷でSample.pngを印刷する場合の書式例
[root@zzz /yyyy]# cifmp560 Sample.png --grayscale > /dev/usb/lp0
A5の用紙サイズにSample.pngを印刷する場合の書式例
[root@zzz /yyyy]# cifmp560 Sample.png --papersize a5 > /dev/usb/lp0
幅15cm、長さ15cmの用紙サイズ(ユーザー定義用紙)でSample.pngを印刷する場合の書式例
[root@zzz /yyyy]# cifmp560 Sample.png --papersize user --paperwidth 15000 --paperheight 15000 > /dev/usb/lp0