FedoraまたはopenSUSEでプリンタードライバーのインストールを行う場合は、rootでログインしてください。
Ubuntuでは、sudoコマンドを使用してインストールを行います。

Ubuntuでパスワードを聞かれた場合は、ログインしているユーザー自身のパスワードを入力してください。

1. プリンタードライバーのインストール

ターミナルソフトのコマンドラインから、以下のコマンドでプリンタードライバーをインストールします。

Fedora 12/openSUSE 11.2の場合

1) アーカイブファイルを解凍し、展開されたディレクトリに移動

[root@zzz /yyy]# tar zxvf cnijfilter-mp280series-3.40-x-rpm.tar.gz
[root@zzz /yyy]# cd cnijfilter-mp280series-3.40-x-rpm

2) プリンタードライバーのインストール

[root@zzz /yyy]# ./install.sh

 

Ubuntu 10.04の場合

1) アーカイブファイルを解凍し、展開されたディレクトリに移動

[user@zzz /yyy]$ tar zxvf cnijfilter-mp280series-3.40-x-deb.tar.gz
[user@zzz /yyy]$ cd cnijfilter-mp280series-3.40-x-deb

2) プリンタードライバーのインストール

[user@zzz /yyy]$ sudo ./install.sh

 

インストールが完了すると、プリンターの登録を行うためのメッセージが表示されます。

続いて、プリンターの登録を行います。
プリンターを接続して、電源を入れてください。
ネットワーク接続で使用する場合は、プリンターをネットワークに接続してください。
準備が整ったら、Enterキーを押してください。
>

本機が正しく接続され、電源が入っていることを確認して、Enterキーを入力してください。

2. プリンターの選択

検出されたプリンターの中から、登録したいプリンターを選択します。

プリンターを選択してください。
使用したいプリンターが表示されていない場合は、再検索[0]を選択してもう一度プリンターを検索してください。
キャンセルする場合は、[Q]を入力してください。
----------------------------------------------------------
0) 再検索
----------------------------------------------------------
検出された対象プリンター
1) Canon MP280 series (/dev/usb/lp0)
----------------------------------------------------------
現在の選択値:[1] Canon MP280 series (/dev/usb/lp0)
番号を入力してください。[1]

他の機種のプリンターの接続が確認された場合は、「検出されたその他のプリンター」として表示されます。

登録したいプリンターの番号を入力して、Enterキーを入力してください。

プリンターを再検索する場合は、「0」を入力してEnterキーを入力してください。
「Q」を入力してEnterキーを入力すると、プリンターの登録を行わず、インストールは終了します。

プリンターの登録手順が途中終了した場合や、「Q」を入力して処理を中断した場合は、lpadminによるプリンターの登録を行ってください。

lpadminによるプリンターの登録(参考情報)

[ ]内にはデフォルトの選択値が表示されます。

3. プリンター登録名の入力

プリンター登録名を入力します。
プリンター登録名は、好きな名前で登録することができます。

プリンターの名前を入力してください。[MP280]

プリンター登録名を入力して、Enterキーを入力してください。

入力したプリンター登録名と同じ名前が登録済みの場合は、上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されます。

入力したプリンター名はすでに存在します。プリンター名を上書きしますか?
上書きする場合は[y]を、しない場合は[n]を入力してください。[y]

4. デフォルトプリンターの設定

印刷コマンドでプリンター登録名を省略した場合に使用される、デフォルトプリンターを設定します。

通常使うプリンターに設定しますか?
設定する場合は[y]を、しない場合は[n]を入力してください。[y]

5. インストール完了

インストールしたプリンターの登録名を表示して、インストールが完了します。
印刷時には必ず、ここで表示されるプリンター登録名を指定してください。

プリンター登録名を「MP280」として登録した場合の例:

インストールが完了しました。
プリンター名 : MP280
印刷時には、このプリンター名を選択してください。

lpadminによるプリンターの登録(参考情報)

プリンター登録の手順が途中で失敗したり、インストール処理を中断してプリンターが未登録の場合は、lpadminによるプリンターの登録を行う必要があります。

lpadminで登録したプリンターを削除する場合は、lpadminによるプリンターの削除を行ってください。

lpadminによるプリンターの削除(参考情報)

FedoraまたはopenSUSEで、lpadminによるプリンターの登録を行う場合は、rootでログインしてください。
Ubuntuでは、sudoコマンドを使用してプリンターの登録を行います。

Ubuntuでパスワードを聞かれた場合は、ログインしているユーザー自身のパスワードを入力してください。

1. CUPSデーモンの再起動

ターミナルソフトのコマンドラインから、次のように入力します。

Fedora 12/openSUSE 11.2の場合

[root@zzz /yyy]# /etc/init.d/cups restart

Ubuntu 10.04の場合

[user@zzz /yyy]$ sudo /etc/init.d/cups restart

CUPSデーモンの再起動をする前に、lpadminによるプリンターの登録を行わないでください。

2. プリンターのスプーラーへの登録

ターミナルソフトのコマンドラインから、lpadminでプリンターをスプーラーに登録します。[プリンター登録名]は好きな名前で登録することができます。

/usr/sbin/lpadmin -p [プリンター登録名] -m [PPDファイル名] -v cnijusb:/[USB接続先] -E

 

プリンター登録名]を「MP280」として登録する場合の例:

Fedora 12/openSUSE 11.2の場合

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -p MP280 -m canonmp280.ppd -v cnijusb:/dev/usb/lp0 -E

Ubuntu 10.04の場合

[user@zzz /yyy]$ sudo /usr/sbin/lpadmin -p MP280 -m canonmp280.ppd -v cnijusb:/dev/usb/lp0 -E

3. デフォルトプリンターの設定

ターミナルソフトのコマンドラインから、印刷コマンドで、[プリンター登録名]を省略した場合に使用されるデフォルトプリンターを設定します。
この設定は、必要に応じて行ってください。

/usr/sbin/lpadmin -d [プリンター登録名]

 

プリンター登録名]が「MP280」の場合の例:

Fedora 12/openSUSE 11.2の場合

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -d MP280

Ubuntu 10.04の場合

[user@zzz /yyy]$ sudo /usr/sbin/lpadmin -d MP280