Eメールを受信して印刷する(Eメール印刷)
Eメール印刷とは、POP3メールサーバーから受信したEメールの本文や添付されたJPEG/TIFF形式の画像を、パソコンを介さずに直接印刷する機能です。一定間隔の自動受信のほか、手動で受信することもできます。SMTPプロトコルを使うと、メールサーバーを介さず本機に直接送信されたEメールを印刷します。
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セットアップメニューの<TIFFスプール機能>を<ON>にすると、受信データを本機またはSDカード内に一時的に保管してから印刷するため、エラー発生を減らすことができます。 TIFFスプール機能
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Eメール印刷の概要
全体
半角カタカナは全角カタカナで印刷されます。
Eメールの本文には、メールヘッダの情報もあわせて印刷されます。
HTML形式のメール本文はテキスト形式で印刷されます。
Eメール本文中で1行(改行なし)の文字数が、全角500文字(半角1,000文字)を超える場合、自動的に改行されるため、次行の文字が正しく印刷されないことがあります。
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<TIFFスプール機能>が<ON>の場合
Eメールの本文データが25 MBを超える場合、または1メールのサイズが1.5 GBを超える場合、本文は印刷されません。
Eメールのヘッダデータが20 KBを超える場合、20 KB以降のヘッダデータは印刷されません。
SDカードを未装着の場合、40 MBを超えるTIFFファイルは印刷されないことがあります。
SDカードに十分な空きスペースがない場合、Eメール印刷はできません。
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トナーカートリッジが寿命に近づくと、Eメールを受信できなくなります。
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対応しているEメールのエンコード形式
7bit
8bit
binary
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uuencode
x-uuencode
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base64
quoted-printable
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対応しているEメールの文字セット
us-ascii
iso-2022-jp
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Shift_JIS
SJIS
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EUC-JP
eucJP
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(文字セットの指定がない場合は、「us-ascii」で処理されます。)
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印刷できる添付画像のファイル形式
Eメール印刷で対応しているファイル形式は次のとおりです。
JPEGファイル
TIFFファイル
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ファイルの構造によっては印刷できないものもあります。
1メールにつき3ファイルまで印刷できます(4ファイル目以降の添付ファイルは印刷されません)。
SDカードを装着している場合、印刷可能なファイルサイズは、1ファイルあたり100 MB以下です。
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Eメール印刷の設定をする
本機でEメールを受信し印刷するための設定について説明します。メール受信に関する設定はパソコンから、印刷に関する設定は本機の操作パネルから行います。
パソコンから
1
リモートUIを起動し、管理者モードでログインする
リモートUIを起動する
2
[設定/登録]をクリックする
3
[ネットワーク]

[Eメール印刷設定]をクリックする
4
[編集]をクリックする
5
Eメール印刷機能の各項目を設定します。
POP3メールサーバーからEメール印刷するときは
Eメールの受信動作をした時点で、サーバーのメールボックスに保存されているEメールをすべて印刷します。印刷したいEメールを本機宛に送っておくと、一定時間ごとに自動的に印刷したり、任意のタイミングにまとめて印刷したりすることができます。
本機で受信したEメールはすべてサーバーから削除されますので、Eメール印刷専用のメールアドレスのご利用をおすすめします。
POP3プロトコルの使用条件
POP3メールサーバーはUIDLコマンドをサポートしている必要があります。詳しくは、ネットワーク管理者またはサーバー管理者にお問い合わせください。
[POP3サーバー名]
Eメールを受信するサーバー名またはIPアドレスを入力します。
[POP3ユーザー名]
メールサーバーに接続するためのユーザー名を32文字以内の半角英数字で入力します。
[パスワードを設定/変更する]
メールサーバーに接続するためのパスワードを設定するときは、チェックマークを付け、[パスワード]と[確認入力]の両方に同じパスワードを32文字以内の半角英数字で入力します。
[POP3受信間隔]
メールサーバーへ自動的に接続する間隔を分単位で設定します。サーバーのメールボックスに新着メールがあれば、自動受信して印刷します。操作パネルの設定メニューにある<POP3受信間隔>でも設定できます(
POP3受信間隔)。
自動受信を行わないようにする
[POP3受信間隔]を[0]に設定します。[0]に設定したときは手動でEメールを受信してください。
Eメールを手動で受信する
[POP3受信する]
チェックマークを付けると、POP3メールサーバーからのEメール印刷ができるようになります。操作パネルの設定メニューにある<POP3受信>でも設定できます(
POP3受信)。
[POP3サーバーのポート番号]
Eメールを受信するサーバーのポート番号を設定します。
SMTPプロトコルでEメール印刷をするときは
[SMTP受信する]
チェックマークを付けると、SMTPプロトコルでのEメール印刷ができるようになります。操作パネルの設定メニューにある<SMTP受信>でも設定できます(
SMTP受信)。
[SMTPサーバーのポート番号]
Eメールを受信するときのポート番号を設定します。
6
[OK]をクリックする
7
ハードリセットする
[デバイス制御]をクリックし、[ハードリセット]を選んだあと、[実行]をクリックします。
ハードリセット後に設定が有効となります。
操作パネルから
8
必要に応じてEメール印刷に関するその他の設定をする
Eメールの本文を印刷するかどうかを設定する
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Eメール本文の印刷ページ数を制限する
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添付画像の印刷設定をする
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Eメール印刷のエラーを表示するかどうかを設定する
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Eメールを手動で受信する
POP3メールサーバーからEメール印刷するように設定されているときは、手動でEメールを受信して印刷することもできます。自動受信する前にサーバーへ接続したい場合や、自動受信を行わないように設定している場合は、以下の方法で手動受信してください。
1

(ユーティリティー)を押す
オフラインのときは

(ユーティリティー)を押しても動作しません。オンラインにしてください。
[オンライン]キー
2

/

で<Eメール印刷ユーティリティー>を選び、

を押す
3
<Eメール受信>を選び、

を押す
4
<はい>を選び、

を押す
メールサーバーへ接続します。サーバーのメールボックスに新着メールがあれば、Eメール印刷が開始されます。
 キヤノン製複合機からファクス文書を転送するには
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本機のSMTP受信を有効にしてから、転送元の複合機でインターネットファクス(Iファクス)アドレスに本機のIPアドレスを指定してください。転送されたファクス文書はすぐに印刷されます。
印刷可能な添付ファイルの形式はTIFFのみです。TIFFファイルはファクス文書ごとに1つのみを印刷できます。
トナーカートリッジが寿命に近づくと、ファクス文書を受信できなくなります。受信できなかったファクス文書は、複合機側で印刷されます。
オプションのSDカード装着時は、印刷可能なTIFFファイルのサイズが最大100 MBまでに制限されます。
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