ターミナルソフトのコマンドラインから、プリンタードライバーをインストールします。

インストーラーを使用してインストール

ご使用の環境に必要なパッケージを自動判別してプリンタードライバーをインストールします。
同時にプリンターを検出しスプーラーへのプリンター登録およびデフォルトプリンターの設定を行う事ができます。

パッケージを指定してインストール

インストーラーによるインストールが不明なエラーにより失敗する場合に、ご使用の環境に必要なパッケージを指定してプリンタードライバーをインストールすることができます。
lpadminコマンドを使用してスプーラーへのプリンター登録を行う必要があります。

インストーラーを使用してインストール

Fedoraでプリンタードライバーのインストールを行う場合は、rootでログインしてください。
Ubuntuでは、sudoコマンドを使用してインストールを行います。

Ubuntuでパスワードを聞かれた場合は、ログインしているユーザー自身のパスワードを入力してください。

1. プリンタードライバーのインストール

ターミナルソフトのコマンドラインから、以下のコマンドでプリンタードライバーをインストールします。

Fedoraの場合

(1) アーカイブファイルを解凍し、展開されたディレクトリに移動

[root@zzz /yyy]# tar zxvf cnijfilter2-5.40-x-rpm.tar.gz
[root@zzz /yyy]# cd cnijfilter2-5.40-x-rpm

(2) プリンタードライバーのインストール

[root@zzz /yyy]# ./install.sh

Ubuntuの場合

(1) アーカイブファイルを解凍し、展開されたディレクトリに移動

[user@zzz /yyy]$ tar zxvf cnijfilter2-5.40-x-deb.tar.gz
[user@zzz /yyy]$ cd cnijfilter2-5.40-x-deb

(2) プリンタードライバーのインストール

[user@zzz /yyy]$ sudo ./install.sh

 

インストールが完了すると、プリンターの登録を行うためのメッセージが表示されます。

続いて、プリンターの登録を行います。
プリンターを接続して、電源を入れてください。
ネットワーク接続で使用する場合は、プリンターをネットワークに接続してください。
準備が整ったら、Enterキーを押してください。

>

本製品が正しく接続され、電源が入っていることを確認して、Enterキーを入力してください。

2. 接続方法の選択

本製品の接続方法を選択します。
使用したい接続方法を選択して、Enterキーを入力します。

1) USB
2) ネットワーク
接続方法を選択してください。[1]

USB接続の場合は、「1」を入力してEnterキーを入力してください。
ネットワーク接続の場合は、「2」を入力してEnterキーを入力してください。

[ ]内にはデフォルトの選択値が表示されます。

3. プリンターの選択

検出されたプリンターの中から、登録したいプリンターを選択します。

ネットワーク非対応機種または「2. 接続方法の選択」でUSBを選択した場合の例

プリンターを選択してください。
使用したいプリンターが表示されていない場合は、再検索[0]を選択してもう一度プリンターを検索してください。
キャンセルする場合は、[Q]を入力してください。

----------------------------------------------------------
0) 再検索
----------------------------------------------------------
検出された対象プリンター
1) Canon MB5300 series (//Canon/?port=usb&serial=200123)
----------------------------------------------------------
現在の選択値:[1] Canon MB5300 series (//Canon/?port=usb&serial=200123)
番号を入力してください。[1]

対象機種以外のプリンターの接続が確認された場合は、「検出されたその他のプリンター」として表示されます。

登録したいプリンターの番号を入力して、Enterキーを入力してください。

プリンターを再検索する場合は、「0」を入力してEnterキーを入力してください。
「Q」を入力してEnterキーを入力すると、プリンターの登録を行わず、インストールは終了します。

「2. 接続方法の選択」でネットワークを選択した場合の例

プリンターを選択してください。
使用したいプリンターが表示されていない場合は、再検索[0]を選択してもう一度プリンターを検索してください。
キャンセルする場合は、[Q]を入力してください。

----------------------------------------------------------
0) 再検索
----------------------------------------------------------
検出された対象プリンター (MACアドレス IPアドレス)
1) Canon MB5300 series (XX-XX-XX-XX-XX-XX YYY.YYY.YYY.YYY)
2) Canon MB5300 series (XX-XX-XX-XX-XX-XX YYY.YYY.YYY.YYY)
----------------------------------------------------------
現在の選択値:[1] Canon MB5300 series (XX-XX-XX-XX-XX-XX YYY.YYY.YYY.YYY)
番号を入力してください。[1]

上記の例の「XX-XX-XX-XX-XX-XX」にはMACアドレスが、「YYY.YYY.YYY.YYY」にはIPアドレスが表示されます。

ネットワーク上に複数の対象機種が存在する場合は、「検出された対象プリンター」が複数表示されます。
この場合は、本製品の操作パネルからMACアドレスとIPアドレスを確認して、表示されたネットワークアドレスと一致するプリンターの番号を選択します。

対象機種以外のプリンターの接続が確認された場合は、「検出されたその他のプリンター」として表示されます。

登録したいプリンターの番号を入力して、Enterキーを入力してください。

プリンターを再検索する場合は、「0」を入力してEnterキーを入力してください。
「Q」を入力してEnterキーを入力すると、プリンターの登録を行わず、インストールは終了します。

本製品のMACアドレスおよびIPアドレスの確認方法については「オンラインマニュアル」を参照してください。

プリンターの登録手順が途中終了した場合や、「Q」を入力して処理を中断した場合は、「パッケージを指定してインストール」の「3. CUPSデーモンの再起動」以降を参照してlpadminコマンドによるプリンターの登録を行ってください。

ネットワーク対応機種の場合、有線LANと無線LANではMACアドレスが異なるため、本製品の有線/無線を切り替えた場合には、プリンターの再登録が必要です。

4. プリンター登録名の入力

プリンター登録名を入力します。
プリンター登録名は、好きな名前で登録することができます。

プリンター登録名に使用可能な文字は「アルファベット(a-z,A-Z)」「数字(0-9)」「.」「-」「_」「+」「@」のみとなります。

プリンターの名前を入力してください。[MB5300USB]

プリンター登録名を入力して、Enterキーを入力してください。

入力したプリンター登録名と同じ名前が登録済みの場合は、上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されます。

入力したプリンター名はすでに存在します。プリンター名を上書きしますか?
上書きする場合は[y]を、しない場合は[n]を入力してください。[y]

5. デフォルトプリンターの設定

印刷コマンドでプリンター登録名を省略した場合に使用される、デフォルトプリンターを設定します。

通常使うプリンターに設定しますか?
設定する場合は[y]を、しない場合は[n]を入力してください。[y]

6. インストール完了

インストールしたプリンターの登録名を表示して、インストールが完了します。
印刷時にはかならず、ここで表示されるプリンター登録名を指定してください。

プリンター登録名を「MB5300USB」として登録した場合の例:

インストールが完了しました。
プリンター名 : MB5300USB
印刷時には、このプリンター名を選択してください。

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パッケージを指定してインストール

Fedoraでプリンタードライバーのインストールを行う場合は、rootでログインしてください。
Ubuntuでは、sudoコマンドを使用してインストールを行います。

Ubuntuでパスワードを聞かれた場合は、ログインしているユーザー自身のパスワードを入力してください。

1. アーカイブファイルを解凍し、展開されたpackagesディレクトリに移動

ターミナルソフトのコマンドラインから、以下のコマンドで解凍し、ディレクトリ移動を行います。

Fedoraの場合

[root@zzz /yyy]# tar zxvf cnijfilter2-5.40-x-rpm.tar.gz
[root@zzz /yyy]# cd cnijfilter2-5.40-x-rpm/packages

Ubuntuの場合

[user@zzz /yyy]$ tar zxvf cnijfilter2-5.40-x-deb.tar.gz
[user@zzz /yyy]$ cd cnijfilter2-5.40-x-deb/packages

2. パッケージのインストール

ターミナルソフトのコマンドラインから、以下のコマンドでご使用の環境に必要なパッケージをインストールします。

Fedora(32 bit)の場合

[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter2-5.40-x.i386.rpm

Fedora(64 bit)の場合

[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter2-5.40-x.x86_64.rpm

Ubuntu(32 bit)の場合

[user@zzz /yyy]$ sudo dpkg -iG cnijfilter2_5.40-x_i386.deb

Ubuntu(64 bit)の場合

[user@zzz /yyy]$ sudo dpkg -iG cnijfilter2_5.40-x_amd64.deb

3. CUPSデーモンの再起動

ターミナルソフトのコマンドラインから、次のように入力します。

Fedoraの場合

[root@zzz /yyy]# /bin/systemctl restart cups.service

Ubuntuの場合

[user@zzz /yyy]$ sudo service cups restart

CUPSデーモンの再起動をする前に、lpadminコマンドによるプリンターの登録を行わないでください。

4. プリンターのスプーラーへの登録

ターミナルソフトのコマンドラインから、lpadminコマンドを使用してプリンターをスプーラーに登録します。[プリンター登録名]は好きな名前で登録することができます。

/usr/sbin/lpadmin -p [プリンター登録名] -P /usr/share/cups/model/[PPDファイル名] -v [device-uri] -E

プリンター登録名に使用可能な文字は「アルファベット(a-z,A-Z)」「数字(0-9)」「.」「-」「_」「+」「@」のみとなります。

device-uri]は以下の手順で取得してください。

1. ターミナルソフトのコマンドラインから、次のように入力します。

Fedoraの場合

[root@zzz /yyy]# /usr/lib/cups/backend/cnijbe2

Ubuntuの場合

[user@zzz /yyy]$ sudo /usr/lib/cups/backend/cnijbe2

2. ホストに接続されているUSBプリンター、ネットワークプリンターのリストが表示されます。
青字部分が[device-uri]です。

-USB接続の場合

direct cnijbe2://Canon/?port=usb&serial=200123 "Canon MB5300 series" "USB Printer #1 with staus readback for Canon IJ"

-ネットワーク接続の場合

network cnijbe2://Canon/?port=net&serial=00-00-85-AB-C1-23 "Canon MB5300 series" "Canon-MB5300-series_00-00-85-AB-C1-23"

USB接続の場合

device-uri]が「cnijbe2://Canon/?port=usb&serial=200123」で、[プリンター登録名]を「MB5300USB」として登録する場合の例:

Fedoraの場合

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -p MB5300USB -P /usr/share/cups/model/canonmb5300.ppd -v "cnijbe2://Canon/?port=usb&serial=200123" -E

Ubuntuの場合

[user@zzz /yyy]$ sudo /usr/sbin/lpadmin -p MB5300USB -P /usr/share/cups/model/canonmb5300.ppd -v "cnijbe2://Canon/?port=usb&serial=200123" -E

ネットワーク接続の場合

device-uri]が「cnijbe2://Canon/?port=net&serial=00-00-85-AB-C1-23」で、[プリンター登録名]を「MB5300LAN」として登録する場合の例:

Fedoraの場合

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -p MB5300LAN -P /usr/share/cups/model/canonmb5300.ppd -v "cnijbe2://Canon/?port=net&serial=00-00-85-AB-C1-23" -E

Ubuntuの場合

[user@zzz /yyy]$ sudo /usr/sbin/lpadmin -p MB5300LAN -P /usr/share/cups/model/canonmb5300.ppd -v "cnijbe2://Canon/?port=net&serial=00-00-85-AB-C1-23" -E

ネットワーク対応機種の場合、有線LANと無線LANでは[device-uri]が異なるため、本製品の有線/無線を切り替えた場合には、プリンターの再登録が必要です。

5. デフォルトプリンターの設定

ターミナルソフトのコマンドラインから、印刷コマンドで、[プリンター登録名]を省略した場合に使用されるデフォルトプリンターを設定します。
この設定は、必要に応じて行ってください。

/usr/sbin/lpadmin -d [プリンター登録名]

 

プリンター登録名]が「MB5300USB」の場合の例:

Fedoraの場合

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -d MB5300USB

Ubuntuの場合

[user@zzz /yyy]$ sudo /usr/sbin/lpadmin -d MB5300USB

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